草原の生活

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2003.10.1
ブリーダーズカップの次は、日本の祭典ジャパンカップです。
今年はジャパンカップにブロウスチーム、
ジャパンカップダートにエンジェルウインドが挑戦します。

エンジェルウインドは今年でジャパンカップダートは3戦目。
過去の2戦はいずれも圧勝で今年は3連覇を目指します。
今年に入って不可解な敗戦(ブロウパフェと一緒に遠征したドバイ、BC)もありますが、
今回ブロウパフェはいないから大丈夫ですよね。(笑)

ジャパンカップに出走するブロウスチームは凱旋門賞2着の後、天皇賞(秋)を快勝。
宝塚記念で敗北を喫した相手にきっちりリベンジを果たしています。
去年、おととしとエンジェルウインドがダートを取りながら、
ジャパンカップの芝・ダート同時制覇はできていないので、今年こそって感じです。

まずはダート、当然一番人気のエンジェルウインドはまたも2着に2馬身差をつけての圧勝。
これで彼女はジャパンカップダート3連覇。
アナウンサーも「まさにジャパンカップダートの申し子!永遠に語り継がれる伝説です!」と
かなり興奮した実況をしてくれました。
本当にブロウパフェがいないと実力を発揮してくれますね。

さあ、芝・ダート同時制覇にむけてジャパンカップの出走です。
中団に位置したブロウスチームがまず仕掛け、4コーナー辺りで先頭に飛び出しました。
しかしラスト2ハロン、後方に待機していた集団が一斉に詰寄ってきました。
1馬身差まで詰寄られましたが、ブロウスチームも粘りを見せ並ばせません。
そしてそのままゴール。半馬身差でしたが他馬を力でねじ伏せた感じのレースでした。

ジャパンカップ芝・ダート同時制覇に挑戦して3年目、ようやく目標の一つを達成しました。
ブロウスチームも良く意地を見せてくれました。
ダートで3連覇しながら同時制覇出来なかったら、
エンジェルウインドに申し訳なさ過ぎますもんね。

エンジェルウインドは今年で引退する予定です。
引退レースでジャパンカップダート3連覇という素晴らしい結果が残せて本当に嬉しいです。

2003.10.3
晩成、短距離、ダート馬。
せせらぎ牧場出身の所有馬は上記のどれかに当てはまることが多く、
なかなかクラシックに勝てないことが出来ないのが悩みの一つなのですが、
それ以上に深刻なのが2歳戦。

せせらぎ牧場を設立して40年近くが立ちますが、少しは出走馬がいるクラシックに対して、
2歳GTである阪神JF、朝日杯FSには勝利はおろか、
出走馬を送り出すことすら出来ていませんでした。

しかし、今年とうとう期待出来そうな2歳馬が登場してくれました。
ブロウペガサス産駒の牝馬ブロウケーキです。

7月3週、デビュー戦を3馬身差で快勝した彼女はその後、
9月に新潟2歳S(GV)も連勝、2戦2勝負けなしという成績で
阪神JFを迎えて、当日も1番人気に押されました。

注目すべきライバルはファンタジーSの勝ち馬と
芙蓉Sの勝ち馬、あと新馬戦と5百万下連勝して来ている馬の3頭くらいでしょうか。
そのほかは皆1勝馬、ここら辺は問題ないでしょう。

さて初めての2歳GTどんな結果になるでしょうか?
スタート後、中団に位置したブロウケーキはじっくりとレースを進めます。
最後の直線で5番手に位置していたブロウケーキは一気に前の馬を抜き去って行きました。

先頭にいた芙蓉Sの勝ち馬、2番手にいた新馬、5百と2連勝している馬を、
残り1ハロンの所で捕らえると一気に突き放し3馬身差で圧勝。
見事2歳女王に輝きました。

これで年末彼女が最優秀2歳牝馬に選ばれるのは確実ですし、
来年のクラシックも楽しみです。

それにしても、やっと2歳戦をとる事が出来ました。
彼女はテールブロウ系なので、今度はせせらぎ牧場が発展を目指している、
ウインド系やカゼ系の馬たちでとりたいですね。

ちなみに彼女以外の今年の二歳馬たちは、いまだにデビューすらしてません。
まあ、せせらぎ牧場産らしいって事ですね。

2003.10.8
年末、1年の総決算である有馬記念がやってきました。

天皇賞(秋)、ジャパンカップを制しているブロウスチームが当然の一番人気になっています。
その他の馬で有力そうなのは、今年の牝馬三冠に輝いている3歳牝馬。
彼女の戦績は13戦12勝、3歳ながらかなりの力を秘めていそうです。
しかし、ブロウスチームには頑張ってもらって古馬三冠にぜひ輝いて欲しいところです。

レースではいつものように後方へからのスタートを切ったブロウスチーム、
そして最後の直線で先頭集団を捕らえ一気に差し切ってくれました。

結局、危なげなく有馬連覇を果たしてしまいました。
しかも、これでブロウスチームは古馬三冠を見事に達成!!
2年連続で年度代表馬に選ばれるかもしれないですね。

2003.10.11
年末表彰。
結局、騎手部門で駒井円騎手は最多勝利騎手に輝く事は出来ませんでした。
その代り最多賞金騎手に輝きました。来年こそはリーディングを取ろうね。

所有馬からは、
最優秀2歳牝馬:ブロウケーキ。
年度代表馬、最優秀4歳上牡馬:ブロウスチーム。
最優秀ダートホース:エンジェルウインド。
この3頭が表彰されました。

シルクブロウとブロウパフェが今年限りで現役引退し繁殖入りする事になりました。

1200Mのスペシャリストで高松宮杯を勝っているシルクブロウ。
彼女は1200M戦では14戦6勝、2着6回、3着2回と
驚異的な連帯率を見せてくれました。

派手な勝ち方・負け方が印象的だったブロウパフェ。
彼女とエンジェルウインドとの因縁は面白かったですね。
もう見られないのが残念です。
彼女は海外GT4勝している実績が認められ殿堂入りを果たしました。

2頭ともいい子を産んで欲しいです。

この2頭以外にも、1600万下を日本レコードで勝利し、これからだと思ったのに、
実はが早熟だった5歳牝馬ですが、やっぱり調教師から衰えてきてますと言われてしまい、
引退する事になりました。
結局、オープンに上がってからは一回も勝てませんでした。

それから今年引退する予定だったエンジェルウインドですが、
調教師はまだまだ走れるといってくれるので現役続行する事にしました。
こうなったらジャパンカップダート4連覇を目指しましょう!!!

2003.10.13
宝塚記念でせせらぎ牧場の代表格であるブロウスチームに勝った馬が、
今年で引退するようです。

宝塚記念の後、ブロウスチームは彼に天皇賞(秋)・ジャパンC・有馬記念で
きっちりとリベンジを果たしているのでそういった面で悔しくはなかったのですが・・・
驚いたのは、彼の血統が何とノーザンテースト系だったのです。

だいぶ昔、ノーザンテースト系種牡馬、メジロブライトが種牡馬を引退した時、
日本からノーザンテースト系の種牡馬がいなくなってしまいました。
日本が誇る一大血統だったノーザンテースト系の大ピンチにせせらぎ牧場は動きました。
当時、まだ誰も所有していないノーザンテースト系の幼駒を購入し、
なんとかせせらぎ牧場で種牡馬として残すことしたのです。

その日からせせらぎ牧場ノーザンテースト系を再び繁栄させるため、
(細々とですが)努力してきました。
そして今年、遂にノーザンテースト系にGT馬が復活、そして種牡馬入り!!
ノーザンテースト系の未来も、だんだん明るくなってきたじゃないですか。

しかし、かなりいいニュースのはずなのに、手放しで喜べない自分がいたりします。
何に引っかかっているかというと・・・彼を生産した牧場が「西谷牧場」であること。
いままで、ノーザンテースト系復活のために頑張ってきたせせらぎ牧場の立場は?
(正直、チョット悔しい・・・)

次のノーザンテース系の目標は、世界進出ですね。
こればかりは他の牧場にはできないはずなので、
今度こそせせらぎ牧場が成し遂げましょう。

それにしてもビックリしました。
ノーザンテースト系からGT馬が出るのは相当先になると思っていたのに・・・
(そんなことだから他の牧場に先を越されるんですよね〜)

2003.10.16
昨年せせらぎ牧場から初めて米国でデビューを果たし、
調子がかなり悪かったにもかかわらず、見事デビュー戦を飾った馬。ウミカゼ。

彼はStakesに昇格後、GVに出走して3着に敗れましたが、
その後はGV・GUと連勝しました。

現在彼は春に備えて放牧中ですが、
3月には初のGTとなるフロリダダービーに挑戦しようかと考えています。
もしここでいい成績が残せるようなら、その次はいよいよ米国3冠に挑戦です。

今年は日本でもクラシックへ向けて調整中のブロウケーキがいますし、
ウミカゼが頑張ってくれれば、かなり熱いクラシック戦線になりそうです。
全てはフロリダダービーしだいではありますが、楽しみになってきました。
春が非常に待遠しい冬の一日なのでした。

2003.10.19
クラシックに向け、昨年の2歳女王であるブロウケーキが始動します。
まずは桜花賞のトライアルであるフィリーズレビューに出走しました。

現時点でブロウケーキは、同世代では実績の面で飛びぬけた存在なので、
当然1番人気になっています。しかし油断は禁物です。
きちんとライバル馬達のチェックもしておきましょう。

2番人気はクイーンSを勝利したマル外がいます。
その他の馬たちは・・・みんな1勝しかしていないようですね。
どうやら、気を付けないといけないのは、このマル外だけみたいです。

レースではブロウケーキは中団からじっくり進め、
3コーナー辺りから徐々に先頭に迫って行きます。

このレースの見所は残り2ハロンからでした。
残り2ハロンの所で先頭で粘っているクイーンS勝ちのマル外を捕らえ、
先頭にたつと後続との差を一気に広げゴール、4馬身差をつけての圧勝でした。

ブロウケーキは本番へ向けて、完璧な勝ち方をしてくれました。
次走はいよいよ桜花賞。ウ〜ン、楽しみで仕方がありません!!

2003.10.22
ブロウケーキが1叩きした翌週、海の向こうで初挑戦に挑む馬がいます。
米国デビュー馬で初のGT挑戦を行うウミカゼのフロリダダービーです。

このレースは、初のGT挑戦というだけでなく、
その後の米国3冠戦へ向けた試金石でもあり、ウミカゼ陣営には緊張感が漂っています。

レース当日、ウミカゼは1番人気に押されています。
新聞を見ても、他のライバルがどのような実績を持っているのかわからないので
なんともいえないのですが、もしかしたら期待してもいいのかもしれません。
(それにしても海外の競馬新聞でも過去の実績がみれればいいのにな〜)

レースはかなりの混戦となりました。
残り2ハロンから1ハロンの辺りでは、
ウミカゼを含む8頭が先頭集団として競り合っていました。
しかしゴール直前、ウミカゼがなんとか1馬身ほど抜け出しゴール。

ウミカゼは見事にGT初制覇を成し遂げました。
他の馬との力関係がいまいちわかりにくいので不安だったのですが、良くやってくれました。
これで今度は自信を持って3冠戦に挑めます。

話はかわるのですが、今回のGT勝利は、かなり久しぶりとなるカゼ系のGT勝利でした。
昔、菊花賞を勝ったソヨカゼ以来の快挙です。
しかしソヨカゼもそうでしたが、ウミカゼも牡馬なんです。
彼らでは牝系を繁栄させることができないんですよね。
彼の母親も既に繁殖牝馬を引退しているので同じ配合で全妹をつくることも出来ないし・・・
カゼ系の繁栄はもうチョット時間がかかりそうです。

2003.10.25
今年も熱いクラシックの季節が近づいてきました。
毎年この時期、せせらぎ牧場では新聞で盛り上がっているクラシックの記事を読みながら、
「いいな〜」とか思いながら過ごしていたのですが、今年はチョット事情が違います。

今年のせせらぎ牧場には、ブロウケーキがいるのです。
しかも彼女はただ出走するわけではありません。
昨年は阪神JFを制して2歳女王に輝き、今年も前哨戦を圧勝。
デビュー以来4戦全勝と文句なしの成績で、
桜花賞馬候補の最右翼として出走すること間違いなしなのです。

もちろんトライアルを勝ち抜いてきたライバルたちも続々出走登録してきています。
アネモネS、チューリップ賞、クリスタルC。
それぞれの勝ち馬達はブロウケーキとは初対決なので油断は出来ません。
もちろんブロウケーキの勝利を信じていますけどね。

フラワーCの勝ち馬はどうやら桜花賞には出走しないようです。
オークスを目指しているんでしょうか?

今までにない盛り上がりを見せているせせらぎ牧場ですが、本番はもうすぐです。
ブロウケーキがんばって〜〜〜〜

話は変わって、デビュー以来4連勝中のブロウケーキですが、
実はこれ、せせらぎ牧場記録なのです。
どこまで連勝をを伸ばしてくれるのか、こちらも楽しみです。

ちなみに単なる連勝記録は、系統確率したテールブロウ、
そして現在活躍中のブロウスチームの5連勝が、せせらぎ牧場記録です。
ブロウケーキが桜花賞を勝てばこの記録にも並びます。
(わかってはいるのですが・・・お願いだからショボイ記録とか言わないで下さいね。)

ちなみにちなみに連続連帯記録は、
1200M以下しか活躍できなかったシルクブロウの9連続連帯ってのがあります。

こうしてみると記録を残しているのはテールブロウ系ばっかりですね。
せせらぎ牧場は牝系発展を目指しているはずなのに・・・

2003.10.31
4月2週目、遂に桜花賞の週がやってきまました。

週末が楽しみでたまらないのですが、
ここは落ち着いてブロウケーキの体調でもチェックしてみましょう。

調教師さんに会いに行くと、
「フィリーズレビューの時よりいい感じですよ。」
と嬉しい事をいってくれました。
体調も万全だし、死角はどこにもなさそうです。

レース当日、予想どうりブロウケーキが一番人気。
パドックでも堂々と歩いていて、なんか惚れ惚れしてしまいますね。

レースではいつもどうり中段でじっくり脚を貯めています。
4コーナーで騎手の合図と共に、自慢の末脚で一気に先頭との差を縮めていきます。
残り2ハロンを過ぎた辺りで、先頭を走っていたチューリップ賞の勝ち馬をかわすと、
結局、3馬身の差をつけてのゴール。
力強い走りで、完璧な勝利を手にしてくれました。

レース後、騎手もさすがに興奮気味にコメントしてくれました。
「ブロウケーキはやっぱり強いですね、この距離も彼女にぴったりのようです。」

・・
・・・・
エエッ〜!!

どうやら、ブロウケーキはマイラーだったみたいなのです。
桜花賞勝利に酔いしれていたいところだったのに、
1つの決断を迫られてしまいました。

彼女にとって距離が長すぎるオークスへ向かうのか、
それとも得意距離であるNHKマイルにするのか。

もちろん普通に考えれば、得意な距離に向かうべきなのですが、
やはりクラシックは捨てがたいです。
ほんとにどうしたらいいんでしょう〜〜〜。

それにしてもブロウケーキもやっぱりせせらぎ牧場産だったんですね。
晩成ではなかったけど、距離は短いほうが得意だったなんて・・・

2003.11.7
ブロウケーキが桜花賞で勝利を手にした1ヶ月後、
海の向こうでもウミカゼが米国3冠に挑戦する日がやってきました。

この日、エンジェルウインドも米国に遠征し、今年の初戦を迎えました。
ウミカゼの前に景気良く勝ってもらいたかったのですが、
放牧明けで体調が万全でなかったせいなのか、
もしくはハンデ戦で斤量が重かったせいなのか、
(多分両方でしょうけど・・・)
1番人気だったのに16頭中9着と派手に負けてしまいました。

勢いを付けて向かえる事は出来ませんでしたが、
気持ちを切り替えましょう。
ウミカゼの米国3冠初戦、ケンタッキーダービーです。

フロリダダービーの勝利が評価されたのでしょう、
なんとウミカゼが1番人気に押されています。
相変わらず他の馬たちの成績がわからないのでなんともいえないですが、
ウミカゼの勝利への期待が一気に高まってきました。

レースはフロリダダービーの時と同じように、
最後の直線での6頭による競り合いになりました。

一頭ずつ失速して行く中、ウミカゼはまたも素晴らしい粘りを見せてくれましたが、
今回は惜しくも2着に敗れてしまいました。

残念な結果でしたが、最後の息が詰まるような叩き会いは、
すごく見ごたえがあるいいレースでした。

次走こそはリベンジを果たそうと新たに気合をいれ直そうとしましたが、
レース後、ウミカゼの体調が落ちてしまったので、放牧に出すことにしました。

初めての米国3冠挑戦は終わってしまいました。
やっぱりすぐに達成できるほど甘くはないですね。
でもいつかは自分の愛馬で米国3冠を達成したいものです。
(日本の3冠もまだとっていないですが・・・)

2003.11.13
悩みに悩んだブロウケーキの次走ですが、結局オークスに出走する事にしました。

距離が長すぎるのはわかっています。
おそらく勝つ事は難しいでしょう。

でも、やっぱり桜花賞馬のいないオークスは寂しすぎます。
1生に1度しかないクラシックだから、ここは挑戦したいんです。
(NHKマイルも1度しか出られないですけどね。)

海の向こうでウミカゼの米国3冠への挑戦も終了してしまった今、
少しでも長くクラシックの雰囲気に包まれていたい
馬主のわがままなのかもしれないですけど・・・

コースポではブロウケーキが2冠を達成できるのかが多いに話題になっています。
他の陣営が2冠を阻止すべく万全の体制をとっている様子も伝わってきます。
やはり桜花賞馬が出走するオークスは盛り上がりますよね。

勝つのは難しいかもしれないですが、
それでも今はレースがとっても待ち遠しい!!
いいレースを期待してます。

2003.11.16
牝馬クラシック第2弾、オークスがやって来ました。

距離に不安があるものの、無敗で阪神JF、桜花賞と2度のGTを制している
ブロウケーキが1番人気となっています。

2番人気にはフラワーカップで勝利しながら桜花賞を回避し、
オークスに狙いを定めてきた馬が指示されています。
ブロウケーキとも初対決になりますね。

レースではいつもどうり抑えて中段に待機じっくりと脚をためて、
そのまま、第3コーナー、第4コーナーをまわって行きました。

そして、いつもなら鋭い脚を披露してくれる最後の直線、
しかし、やはり距離の壁は高かったようです。
残り4ハロンあたりから失速し、ズルズルと後退していき
結局16着と惨敗してしまいました。

馬主のわがままでブロウケーキにはオークスに出走してもらいましたが、
本当にお疲れ様でした。
秋には得意なマイル戦で頑張ろうね。

2003.11.24
ブロウケーキの桜花賞・オークスへの出走、ウミカゼの米国3冠挑戦と、
今年のせせらぎ牧場の夏は3歳馬達の活躍に注目が集まりました。

そんな中、他の古馬達はどんな感じだったのでしょうか?

せせらぎ牧場だけでなく、いまや日本を代表する競走馬となった
ブロウスチーム、エンジェルウインドですが、
馬主がクラシックに夢中になっていたせいでしょうか?
2頭とも今年の初戦でつまずいてしまいました。

エンジェルウインドは2戦目に帝王賞に出走したのですが、そこでも2着。
ぱっとしない夏になってしまいました。
もうピークを過ぎてしまったのでしょうか?

一方ブロウスチームは去年と同じローテーションで、安田記念に出走。
見事に勝利し連覇を達成してくれました。
そして昨年敗れた宝塚記念に再度挑戦・・・ここでは、またも敗れてしまいました。

2頭とも今一歩といった内容でしたが、
彼らには秋に物凄く大きな目標が控えています。

エンジェルウインドはジャパンカップの4連覇。
ブロウスチームは2年連続の古馬三冠。

二つとも考えるだけで興奮してきます。
非常に難しい挑戦だというのはわかっています。
でも、彼らの過去の実績を振り返ると・・・期待してしまいますよね。

2003.11.30
せせらぎ牧場ではエンジェルウインドが秋に向けて休養しています。

今年の夏は彼女を目当てに大勢の観光客がせせらぎ牧場に訪れてくれました。
また有馬桜子さんもテレビの取材のためにわざわざ来てくれました。
なんでも桜子さんがキャスターを担当しているテレビ番組「ウルトラ競馬」で
エンジェルウインドの特集を組んでくれるらしいのです。

今年のエンジェルウインドの成績は2戦2敗、悔しいレースが続いています。
しかしジャパンカップ3連覇しているだけあって、さすがに彼女の人気は高いです。

ファンもエンジェルウインドの復活を待っていてくれてるに違いありません。
秋には皆の期待に応えるためにも、頑張らないといけないですね。

2003.12.7
9月に入り、秋の大一番が近づいてきたころ、
ブロウスチームの面倒を見てくれている四位調教師がせせらぎ牧場を訪れました。

「昨年のレースでは本当に悔しい思いをしました。
あの馬にもう一度チャンスを・・・
今年も凱旋門賞に出走させたいと思っています。いかがでしょう?」

実はブロウスチームを凱旋門賞に挑戦させるかどうかは悩んでいました。

昨年、2番人気で2着と惜しいレースだったので、今年こそリベンジを
という気持ちもあるのですが、2年連続で古馬三冠を達成するという
大きな目標に専念した方が良いのではないかと思っていたのです。

正直、調教師のほうからリベンジをもちかけてくれるとは思っていませんでした。
悔しい気持ちは私と同じだったようですね。

わかりました。そこまで言ってもらえるなら、凱旋門賞に再挑戦をしましょう!!
これで、この秋のブロウスチームのローテーションは決まりです。
凱旋門賞から、古馬三冠戦と去年と同じローテーションで行きます。

後は本番を迎えるだけですね。
ブロウスチームならきっと今年もいいレースをしてくれるでしょう。

2003.12.13
秋になりました。
せせらぎ牧場の馬たちも、それぞれの目標に向けて準備を進めています。

2年連続の古馬3冠を狙うブロウスチーム。
ジャパンカップ4連覇に挑戦するエンジェルウインド。
桜花賞馬であるブロウケーキはスプリント・マイル路線のGTに出走予定。
海の向こうで活躍中のウミカゼはブリーダーズカップを目標にしています。

まずは、ウミカゼが放牧明け初戦にGU出走し快勝!!
今年の秋は良いスタートが切れました。

この調子で、それぞれの目標へ頑張って欲しいものです。
それにしても、今年の秋も楽しみなレースが多いです。

2003.12.23
秋のG1第一弾!!スプリターズSにせせらぎ牧場からブロウケーキが出走します。

馬主のわがままから出走したオークスでは
距離が長すぎて惨敗してしまいましたが、
いまだに1600M以下では全勝!!

放牧明け初戦のセントウル(GV)でも、
2着に2馬身差をつけて完勝しています。
古馬とのGTは初めてではありますが、
いい勝負をしてくれるでしょう。

レース当日、ブロウケーキは1番人気に押されています。
彼女の短距離での実力は、皆から認められているようです。

2番人気は海外から参戦した牡馬で、
GT勝ちの経験があるのはブロウケーキとこの馬だけのようです。
日本代表として、この馬にはぜひとも勝ちたいものです。

スタート後、ブロウケーキはいつもどうり中段に控えます。
そして最終コーナー辺りから先頭の馬を捕らえるべくスパートして行きます。
先頭を行くのは2番人気の海外馬、そこにブロウケーキが
一気に差を詰めて、残り2ハロンで相手を捕らえました。

最後の直線で先頭を捕らえ、そのまま抜き去って勝利するのが
いつものブロウケーキの勝ちパターンです。
このレースも同じ展開になったので、勝ったと思いました。

しかし今回の相手は違いました。
ブロウケーキが追いすがっても前に出る事を許してくれません。
どうやら海外GT勝ちは伊達じゃないようです。

息の詰まる叩きあいになりました。
それでも、きっとブロウケーキが競り勝ってくれると信じながら
ゴールまで見守っていましたが、そのまま2頭並んでゴールを駆け抜けて行きました。
写真判定の結果、ブロウケーキはハナ差で2着に敗れてしまいました。

残念ながら負けてしまいましたが、見ごたえのあるレースでした。
古馬相手にこれだけのレースが出来れば十分です。
秋のGT戦線は始まったばかりだし、まだまだこれからです。

2003.12.26
2年連続の古馬3冠を目標としているブロウスチームですが、
その前に大事なレースに出走します。

世界最高峰といわれるレース、凱旋門賞。
昨年惜しくも2着に破れ、馬主だけでなく
調教師もリベンジに燃えているレースです。

昨年と同じく放牧明けでの出走となりますが、
体調は万全に仕上がっています。

しかし出走してくるメンバーはさすがにレベルが高いです。
世界各地で行われているGTレースの勝ち馬たち集まった感があります。
ブロウスチームも素晴らしい成績を残しているのですが、
当日の人気は3番人気に甘んじる事になりました。

さすが世界最高峰といわれるレースです。
ブロウスチームでも簡単には勝てそうもないですね。
でも彼の底力を信じて応援する事にします。

期待を込めてレースを見ていましたが、
なんかブロウスチームの様子がいつもと違います。
いつもは後方に控えじっくりとレースを進めるのに、
なぜか先頭集団の中に位置しているのです。

良く見ると、騎手との折り合いがうまくつかないようで、
騎手が必死に手綱を引いています。
しばらくしてブロウスチームも落ち着いたのかスピードを抑えましたが、
これだけのメンバーがいる中で引っかかってしまったのは致命的でした。

最後の直線でスパートをかけたのですが、
いつもの豪快な差し脚を見せることが出来ないままゴール。
結果は10着。惨敗でした。

放牧明け初戦だったので気が立っていたのでしょうか?
もちろん相手も強かったので、全力を出しても勝てたかどうかはわかりません。
それでも実力を出し切れないまま負けてしまったのは非常に残念でした。

2003.12.27
ブロウスチームが凱旋門賞で悔しい負け方をした同じ週。
エンジェルウインドも米国に遠征しスピンスターS(GT)に出走しました。

エンジェルウインドはジャパンカップダート4連覇という目標を掲げているのですが、
今年の成績は2戦0勝と散々な結果に終わっています。

彼女はもう6歳。
今年の成績を考えるとピークが過ぎてしまったのかもしれないと思い、
目標達成は難しいかもしれないと考えていました。

しかし今回出走したスピンスターSでは、
去年のジャパンカップダートの時のような力強い走りをみせ
2馬身差で圧勝してしまいました。

見事な復活劇を演じてくれました。
これでジャパンカップダートも期待できます。
ジャパンカップダート4連覇という偉大な目標にも希望が出てきました。

2003.12.30
去年の今頃、ブロウケーキがデビューし、将来を期待させる活躍をしてくれましたが、
今年もまた1頭、かなり期待している牝馬が2歳でデビューする事になりました。

なぜこの馬に期待しているかというと、
古馬三冠を達成し、いまや日本を代表する競走馬となってるブロウスチームの全妹なのです。

ブロウスチームはクラシックでもダービー、菊花賞と二冠に輝いるし、
もし皐月賞に出走していれば三冠すらとれていたかもしれない馬です。
彼の全妹に期待しないほうがおかしいでしょう!!

そしてデビュー戦。
彼女は、まるで兄のような素晴らしい差し脚を披露し、
2着に5馬身の差をつけて圧勝。

思ったとうり、将来を期待させてくれるレースでした。
まだ新馬戦を勝っただけなので過剰な期待は禁物ですが、
彼女がいれば、また来年もクラシックに挑戦できるかもしれません。
とりあえずは、12月の阪神JFに向けて頑張ってもらいたいものです。

ちなみに他の2歳馬はやっぱり3歳デビューになりそうな感じです・・・





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