草原の生活

[戻る]
2004.1.4
年に1度のアメリカ競馬の祭典ブリーダーズCが開催される週になりました。
今年は、クラシックにウミカゼ、ディスタフにエンジェルウインドが参戦します。

エンジェルウインドは大事なジャパンCの前哨戦ですし、
ウミカゼはここを目標にしてきました。
2頭とも期待に応えて欲しいところですが、どうなるでしょうか?

まずはエンジェルウインドが出走するBCディスタフからです。
前走の素晴らしい復活劇のためか彼女が1番人気になっています。
ぜひ人気を裏切らない結果を出してジャパンカップに向かいたいものです。

レースでは4番手と好位置につけました。
そのままレースを進めるかと思っていたら、今回は早めに仕掛けました。
3コーナー辺りで先頭に躍り出たのです。

仕掛けが早いような気がするのですが大丈夫でしょうか?

最後の直線、後続は二馬身ほどに固まっています。
そして各馬がスパートをかけジリジリ迫ってきました。
エンジェルウインドも粘ります、ゴール前は壮絶な叩きあいになりました。

しかし、ゴール直前に1頭に差されてしまい、結果エンジェルウインドは半馬身差の2着。
勝つ事は出来ませんでしたが、次につながる結果は出せたと思います。
次はいよいよジャパンカップダート。4連覇にチャレンジです。

一方、BCクラシックですが、ウミカゼは4番人気でした。
勝つかどうかは微妙な感じがします。

レースでは最後の直線でいいスパートをかけ一瞬、勝てるかもしれないと思ったのですが、
その後、失速し結果は7着と惨敗でした。

今年は完敗でしたが、来年またチャレンジしましょう。

2004.1.7
ブロウスチームが今年も古馬三冠に向けて長い挑戦を開始します。
まずは天皇賞(秋)からです。

ブロウスチームが1番人気となっていますが、油断は禁物です。

2番人気には、今年の宝塚記念でブロウスチームが敗れた馬がいますし、
3番人気には、天皇賞(春)を制し、春秋連覇を狙っている馬がいます。

特に2番人気の宝塚記念を制した馬は気になります。
ブロウスチームは彼にリベンジしないと古馬三冠がないのです。
3冠戦の第一弾でつまづきたくはありません。
ブロウスチームの勝利を祈るような気持ちです。

スタート後、ブロウスチームは前走と違い、後方に待機するいつもの位置を取りました。
いつもどうり4コーナー辺りから仕掛けて行き最後の直線で、一気に先頭に迫って行きます。

残り2ハロンを過ぎた辺りで、ブロウスチームは2番手まで上がってきましたが、
先頭には、宝塚記念を制した馬がたっていました。
レース前に予想したとうり、最後はこの馬との勝負になりました。

差は1馬身程なのですが、さすがに相手も強いです、一向に差が詰まりません。
残り1ハロンになっても捕らえる事が出来なかった時、
さすがに勝つのは無理かもしれないとあきらめかけました。

しかし最後にブロウスチームが意地のスパートを見せてくれゴール寸前で、
宝塚記念馬を捕らえてゴール。ハナ差の勝利でした。

辛勝ですが、なんとかリベンジも果たし、目標達成に向けて一歩前進できました。
次はジャパンカップです。エンジェルウインドと共に頑張ってね。

2004.1.11
海外からジャパンカップへ招待される馬たちが発表されました。

ぼんやりとメンバーを見ていたのですが、驚く事がありました。
何と、ジャパンカップダートにウミカゼが招待されているではないですか。

当たり前の事なんですが、海外に牧場をもつと当然こういう事もあるんですよね。
チョット予想していなかったので驚いてしまいました。

どうやら今年は、ジャパンカップダートでエンジェルウインドVSウミカゼ
の勝負が見られそうです。

エンジェルウインドにとっては4連覇がかかった大事なレース、
相手がウミカゼとはいえ負けるわけには行きません。
彼らは、どんなレースを見せてくれるのでしょうか?
いい勝負を期待しています。

楽しみ度合いがまた上昇してしまいました。
ほんとに待ち遠しいです。

2004.1.12
秋のGT戦線が続きます。今度はブロウケーキがマイルCSに出走します。

ブロウケーキはスプリンターズSで惜しくも2着に敗れた後、
前哨戦としてスワンSに出走して快勝、準備も万端です。

彼女の最も得意な距離は1600M。ここだけは譲るわけには行きません。
ブロウケーキ陣営の鼻息もかなりのものとなっています。

レース当日、ブロウケーキは2番人気となっていました。
1番人気は誰だろうと確認したところ、
何とスプリンターズSでブロウケーキを破った海外馬ではありませんか。

スプリンターズSで負けた時、相手が海外馬だったので、
リベンジの機会は無いかもしれないとあきらめていたのですが、
マイルCSにも参戦してくれるなんて、非常にありがたいです。

人気では負けていますが、今度はブロウケーキ得意なマイル戦!!
今度はブロウケーキが勝ってくれるはずです。

レースでいつものように中断に控えたブロウケーキが、
4コーナー辺りからジリジリと前に詰めて行きます。

しかし、他馬達の粘りも素晴らしく、簡単に抜かせてくれません。
それでも少しずつ先頭との差を詰めて行き、残り2ハロンで先頭集団に食いつきました。

最後は5頭による叩きあいになり、ゴール前はかなりの混戦となりました。
しかし最後に底力を見せてくれたのはブロウケーキでした。
ゴール寸前で少し抜け出し半馬身差での勝利でした。

距離のあわないオークスに出走してから約半年。再びGTの栄冠を手にする事が出来ました。
スプリンターズSでの借りも返すことができたし、非常に満足の行くレースでした。

ちなみに1番人気の海外馬は7着と惨敗でした。
どうやら彼は生粋のスプリンターだったようです。

2004.1.16
この秋、私が一番注目しているレースの日がやってきました。
ジャパンカップ。エンジェルウインド、ブロウスチームともに気合が入ります。

まずは、エンジェルウインドが4連覇という大記録に挑むジャパンカップダート。
今年は海外のゆうやけ牧場からウミカゼも招待され、
エンジェルウインドVSウミカゼの初対決も見る事が出来ます。

人気ではエンジェルウインドが1番人気、ウミカゼは4番人気になっています。

他の実力馬をチェックすると、
2番人気に南部杯・JBCクラシックを連覇した4歳牡馬がいます。
今年の南部杯ではこの馬にエンジェルウインドも敗れてますし、要注意です。
外国勢ではどうやらウミカゼが一番評価が高いようです。

海外牧場ではじめての所有馬であるウミカゼには頑張って欲しいのですが、
ウミカゼが勝つという事は、エンジェルウインドの目標が達成できない
という事になるので馬主としては複雑な気持ちです。
でも頑張って欲しい気持ちに変わりはないですけどね。

スタート後、うちの2頭は揃って後方に下げました。
そして4コーナーからエンジェルウインドが徐々に仕掛け、
先頭に迫って行きます。すぐ後ろにはウミカゼが付けています。

先頭では2番人気の4歳牡馬が快調に飛ばしていて2番手との差を広げています。
さすがに強い。

エンジェルウインドが2番手になったのは残り2ハロンの距離でした。
先頭を走っている4歳牡馬との差は3馬身差くらい。少し厳しい距離です。

それでもエンジェルウインドは意地を見せてくれました。
先頭との差は徐々に詰まって行き、ちょうど並んだところでゴール。
私には、どっちが勝ったのか全くわかりませんでした。

緊張の写真判定。
スローで再生されている映像は気が遠くなるほど長く感じました。

そしてゴールの瞬間・・・
エンジェルウインドがアタマ差で勝利していました。

ついにやってくれました!
ジャパンカップダート4連覇です!!

今年は良い成績が残せず、目標達成するのは厳しいと感じていました。
去年までのような強い勝ち方はさすがに出来ませんでしたが、
それでもエンジェルウインドの底力を見たような気がします。

ちなみにウミカゼは4着。1着から4着までは人気どうりの結果になっていました。

2004.1.19
エンジェルウインドが偉大な記録を達成した翌日。
今度は古馬3冠を狙うブロウスチームが2冠目のジャパンカップに出走します。

去年と同じように、ジャパンカップ芝・ダート制覇と行きたいものです。

今回、ブロウスチームは2番人気。
1番人気には凱旋門賞、BCターフなどを制している外国馬が押されていました。

凱旋門賞といえばブロウスチームがその実力を出すことが出来ずに、
10着と惨敗してしまったレースです。
今度は実力を出し切ってこの馬と勝負したいものです。

そのほかには、3番人気に今年のクラシック三冠に輝いている3歳牡馬がいます。
この2頭は要注意ですね。

スタート後、いつもどうりブロウスチームは後ろに控えます。
道中もおちついているし問題なさそうです。

そして最後の直線、いつもどうりに素晴らしい差し脚で先頭に迫って行きます。
しかしもう一頭同じように他の馬を次々とかわしていく馬がいます。
1番人気の凱旋門賞馬です。

やっぱり最後はこの馬との勝負になりました。
先頭を逃げていた馬を残り2ハロンの所で同時にかわすと、
あとは壮絶な競り合いとなりました。

ゴールまで息の詰まる叩きあいを演じたブロウスチームでしたが、結果は2着。
凱旋門賞馬にはあと一歩及ばず、半馬身差で敗れてしまいました。

2年連続古馬3冠という記録が達成できなかったのは本当に残念でした。
でも、実力を発揮できなかった凱旋門賞の勝ち馬と、
きちんとした勝負ができたので思い残す事はありません。
やっぱり凱旋門賞馬は強かったということですね。

あとは有馬記念ですね。
古馬3冠の目標は達成できませんでしたが、気を取り直して行く事にします。

2004.1.24
ブロウスチームの全妹で、せせらぎ牧場がその将来に期待を寄せている
2歳牝馬の初のGT挑戦となる阪神JFが近づいてきました。

デビュー戦で圧勝した後、2戦目となる500万下も順調に勝ち進み
将来を占う大事なレースである阪神JFに駒を進める事になりました。

さすがにまだ世間の注目は浴びていません。
(500万下勝ちでは仕方ないですね。)
コースポなどで注目を集めているのはファンタジーSの勝ち馬のようです。

この馬の成績を調べて見ると・・・
5戦5勝、重賞勝ちは2つ。

つ、つよい・・・
デビュー戦で5馬身以上差をつけているのをはじめ、
他のレースでも全て2馬身以上差をつけて勝利しているようです。
これでは相手陣営が強気の発言をしているのもうなずけます。

ちなみに、うちの期待馬の500万下での2着との差は半馬身・・・
これはチョット厳しいかもしれないです。

でも相手が違うレースでの結果ですから、まだまだ望みは捨てませんけどね。
それにしてもとんでもないライバルが出てきたものです。
(向こうはライバルだなんて思って無いでしょうけど・・・)

2004.1.26
阪神JFの日がやってきました。
ブロウスチームの全妹、ブロウショートが初のGT挑戦を迎えます。

彼女は8番人気、やはり500万下勝ちではあまり注目をされていませんね。
1番人気はもちろん5戦5勝のファンタジーSの勝ち馬のようです。

でも人気が全てではないはずです。
こうなったら1番人気に勝って大穴を空けてあげましょう。

レースではブロウショートが好位置に付けました。
彼女の脚質は、兄と違って先行のようです。
1番人気はどうやら後ろからの競馬をするようです。

最後の直線でファンタジーSの勝ち馬が徐々に前に出てきました。
さすが重賞2回の勝ちはダテではないようですね。
一気に抜きに来るんでしょうか?

でもブロウショートも粘ります。1馬身差より寄せ付けません。
そしてファンタジーSの勝ち馬を後続に置いたままゴール。
1番人気の馬には勝ちました。勝ちましたけど・・・

ブロウショートの着順は3着でした。
ゴール直前、後ろから物凄い脚を使ってきた2頭に、
1番人気の馬もろともかわされてしまいました。

1番人気の馬には勝ちました。
配当も万馬券になりました。
でも、ブロウショートが勝たないと意味ないですよね・・・

2004.1.30
ジャパンカップで善戦したものの、2着に敗れてしまったブロウスチームですが、
調子を落としてしまいました。

今年の有馬記念を引退レースにと考えていたのですが、
回避する事になりそうです。
ジャパンカップで敗れてしまったため今年の古馬三冠は達成出来ませんでしたが、
もしジャパンカップに勝っていたとしても古馬三冠は無理だったようですね。

やはり古馬三冠を達成するのは難しいです。
今年達成できなかったとはいえ、
昨年古馬三冠を達成しているブロウスチームの実績は、
日本の競走馬を代表するものに変わりはありませんよね。

でも調子を維持できなかったのは、ローテーションを組んだ馬主の責任ですね・・・

これでブロウスチームも引退です。本当にお疲れ様でした。
これからは種牡馬生活をがんばって下さい。
良い後継者を期待してます。

そういえば引退式はどうなるでしょう。
今年は日本を代表するもう一頭であるエンジェルウインドも引退しますし・・・
たしか引退式って1頭しかやらないですよね・・・

2004.2.2
エンジェルウインドが引退レースとして年末の東京大賞典に出走する事にしました。

ジャパンカップ4連覇を果たしたエンジェルウインドは1番人気おされています。
しかしレースではエンジェルウインドが簡単に有終の美を飾るというわけには行きませんでした。

今年の南部杯でエンジェルウインドを破り、
ジャパンカップダートでも最後までエンジェルウインドと競り合った、
あの馬が出走してきたからです。

レースはまるでジャパンカップを再現したようでした。
前を行く南部杯馬、追いすがるエンジェルウインド。
そしてゴール直前・・・

最後だけはジャパンカップと異なりました。
エンジェルウインドはクビ差届かず2着。
こうしてエンジェルウインドの最後のレースが終わりました。

来年以降、日本のダート界は彼女に代わって、
この勝ち馬が引っ張って行くのでしょう。

エンジェルウインドの現役生活もこれで終わりです。
これからは繁殖牝馬としてせせらぎ牧場で頑張ってもらいます。
お疲れ様でした。

2004.2.4
今年の年末表彰ではせせらぎ牧場から、

ブロウケーキが最優秀3歳牝馬、最優秀短距離馬
ブロウスチームが最優秀4歳以上牡馬
エンジェルウインドが最優秀ダート馬

が表彰されました。
せせらぎ牧場を代表する3頭が今年一年間、順調に過ごせた証拠なので、
本当に嬉しいです。

その反面、ブロウスチーム、エンジェルウインドの2頭が、
引退するのは寂しいですね。

この2頭は、ここ数年のせせらぎ牧場を支えてくれました。
彼らに対する思いではたくさんあります。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

これからは、数年後に彼らの元気な産駒達が、
活躍してくれるのを楽しみに待つ事にします。

2004.2.9
年が明けて。
ブロウスチームの引退式が行われました。

彼とエンジェルウインドは現役の成績が評価され殿堂入りすることに。
さらにブロウスチームには、『疾風怒濤の差し脚』という称号まで送られました。

せせらぎ牧場にとってはシルフィウインド以来の快挙です。
そして2頭とも大きな金の像を作る事になりました。

シルフィウインドの時にはせせらぎ牧場の資金が足りなかったため、
プラチナ像しか作れなく悲しい思いをしたものですが、
ようやく最高の像を拝む事が出来ました。

2004.2.13
数年前に、テールブロウ系の代表種牡馬であるブロウペガサスを
1年間借りたいと欧州の牧場から打診されたことがありました。

欧州の競馬界に日本が誇るテールブロウ系の血を伝える良い機会だと思い
快く承諾しました。

それから数年後、テールブロウの産駒達が欧州の競馬界にデビューし、
種牡馬になってくれる事を期待して応援していました。
しかし、現実は厳しくGTどころか重賞勝ちもなかなかとれない日々が続いていました。

それでも、GU勝ちなど複数の重賞を勝ってくれた牡馬がいたので、
もしかしたら種牡馬入りしてくれるかもしれないと思っていましたが、
そう簡単に種牡馬入りする事は出来ず、
1頭、また1頭と引退を迎えていきました。

そして昨年の年末、とうとう最後の牡馬が引退する事になったようです。
結局、テールブロウ系の血を欧州に伝える事は出来ませんでした。

まだ欧州牧場を開設していない今、出来る事は何もありません。
次は欧州牧場を開設して、今度こそテールブロウ系の血を残したいと思います。

それにしても、いつになったら私は欧州に牧場開設できるのでしょう?
(のんびり進めているので仕方ないのですが・・・)

2004.2.16
春になり、今年もクラシックの時期が近づいてきました。

昨年のブロウケーキに続いて、
今年もせせらぎ牧場には牝馬三冠にむけて挑戦する馬がいます。

昨年、引退したブロウスチームの全妹、ブロウショート。
2歳のGTである阪神JFでは惜しくも破れてしまいましたが、
そのリベンジに向けて燃えています。

まずは前哨戦としてフラワーCに出走する事にしました。
相手をチェックすると皆500万下を勝利したばかりで、
それほどの強敵は見当たりませんし、ここなら問題なく勝てるはずです。
(ブロウショートも500万下を勝ったいるだけですが・・・)

ブロウショートは1番人気に押されています。
ここで勝てなければ本番で2歳女王にリベンジなど無理でしょう。

スタート後、ブロウショートは先頭に立ちレースを引っ張って行きます。
そして第4コーナーからさらに加速し後続を突き放しました。
そして2着に3馬身差をつけゴール。完璧な勝ち方でした。

本番にむけ準備は万端です。
次は2歳女王への挑戦になりますね。
ぜひ、いい結果を残してもらいたいものです。

2004.2.19
せせらぎ牧場もたくさんの観光客が訪れてくれるようになりました。
訪れてくれる人たちの注目は、
今年繁殖入りした新種牡馬ブロウスチームに集まっているようです。

ブロウペガサスが米国にいった今、テールブロウ系を背負って立つ存在として
期待されているようですね。

もうすぐ種付けの時期もやってきますし、
無事に種牡馬としての初仕事を終えて欲しいものです。
まだ先の話になりますが、彼の産駒がターフで走ってくれるのが待ち遠しいですね。

ただ、このブロウスチーム。なんと気性難の因子がついてしまいました。
彼は凱旋門賞で引っかかってしまい、力を出し切れなくなった事もありました。
産駒たちも気性が激しい子たちが多くなるんでしょうか?
産駒たちが凱旋門賞の時のような事を再現してしまわないか、今からチョット心配です。

2004.2.23
クラシック第一弾、桜花賞の週になりました。

せせらぎ牧場からはブロウショートが挑戦します。
ブロウショートは4番人気になっています。

1番人気はもちろん昨年の阪神JFを制している2歳女王。
2番人気には阪神JFで圧倒的1番人気だった牝馬です。
この馬も昨年の雪辱を晴らすために燃えているでしょう。
3番人気にはチューリップ賞を制したマル外がいます。

ライバルたちも強力ですが、ブロウショートには善戦してもらいたいものです。

スタート後、いつものように好位置に付けレースをすすめ、
4コーナー辺りからさらに加速して行きます。
最後の直線で先頭に立つと、フラワーCの時のように後続を突き放しにかかります。

でも今回はGTです。前走の時のようには行かないだろうと、
後ろから来る他の馬を気にしていたのですが・・・

あれ?何にも来ません。
それどころか後続との差はどんどん開いて行きます。
そして4馬身の差をつけたところでゴール。
圧倒的な強さで勝ってしまいました。

想像もしていなかった圧倒的な勝ち方に少し呆然としてしまいました。
何ですか、この強さは?
こんなに強いのに何で阪神JFの時は負けてしまったのでしょう?
少し頭の中が混乱していますが、彼女が本格化してきたという事なのかもしれませんね。

こんな勝ちっぷりを見せられると、
せせらぎ牧場の悲願である3冠達成を夢見てしまいますね〜
次走、オークスも凄く楽しみになってきました。

2004.2.27
ブロウショートの桜花賞制覇に沸くせせらぎ牧場ですが、
今年はもう一頭、クラシック戦線に名乗りを上げる馬が出てきました。

彼の名はぺリオンウインド。
1月にデビューした彼のこれまでの成績は4戦3勝。
4戦目で、ダービートライアルであるプリンシパルSを快勝し、
日本ダービーへの出走権を手にしました。

1月デビューの彼にとってまだ本格化していない今、
ダービー挑戦は厳しいものがあるのはわかっていますが、
先につながるいいレースを期待したいものです。

ブロウスチーム以来、久しぶりのダービー挑戦ですしね。

2004.3.02
圧倒的強さで桜花賞を制したブロウショートが2冠を目指して
オークスへ出走する日がやってきました。

前走の桜花賞では強いライバルたちを、ねじ伏せての完璧な勝利でした。
あんな走りを見せられると、3冠も夢じゃないんじゃないかと、
馬主が浮かれた夢を見ても仕方がないです。

当日の人気も当然ながら1番人気。
これだけの期待を背負っていると思うと恥ずかしいレースは出来ませんね。

レースではスタート後、いつもどうりにブロウショートが
2番手と好位置に付けました。
そしてそのまま4コーナーまでレースを進め、
そこから一気に加速して行きます。

最後の直線に入るとすぐに先頭に立ち、前走のように後続を突き放しにかかります。
すぐ後ろにいた馬も少しは粘りましたが、すぐに失速し馬群に沈み、
後続とは3馬身ほど差が開きました。

まるで前走を再現するかのようなレース展開です。
レース前から浮かれ気味で冷静な判断が出来ない馬主は、
まだゴールまで2ハロン以上もあるにもかかわらず勝った思ってしまいました。

しかし、このレースはオークス、GTです。
他の出走馬も弱いはずがないのです。

のこり2ハロンを過ぎたところで、後続の馬が徐々に差を詰めてきました。
それでもブロウショートは必死の粘りを見せていましたが、
残り1ハロンを過ぎた辺りで、最後方から一気に上がってきた1頭にかわされてしまい、
ブロウショートは2着に敗れてしまいました。

レース前、ライバル達のチェックもろくにしないで浮かれていた馬主は、
この結果に呆然としてしまいました。

やはり3冠はそうたやすく実現できるものじゃありませんでした。
しかし、桜花賞では勝った時もそうでしたが、
今年はブロウショートのおかげで呆然としっぱなしです。

後は秋の秋華賞を残すのみですが、どんなレースになっても
驚かないように心の準備が必要そうですね。

でも・・・正直、悔しいです・・・・

2004.3.04
オークスでブロウショートの3冠への夢を打ち砕いた馬は、
どのようなローテーションでオークスに来たんでしょう?

オークス前は3冠への夢で浮かれすぎていてライバルたちのチェック
をしていなかったので改めて確認してみました。
秋の秋華賞では最大のライバルになるでしょうしね。

確認して見ると、やはり桜花賞には出走せずにオークス一本に絞ってきたようです。
フラワーC3着→スイートピーS1着→オークス1着
という成績でした。

やはりオークスは桜花賞組だけでなくトライアル組みも要注意ですね。

ん?
フラワーC3着?

なんとこのオークス馬、ブロウショートとフラワーCで対決しているではないですか!!
オークスが初対決だと思ったのですが、そうでもないようです。

桜花賞だけでなく、フラワーCもブロウショートは圧勝しました。
なんでオークスでは負けてしまったのでしょう?

距離適性でしょうか?
しかし確認してみるとオークス馬の適性は万能(中)、ブロウショートと同じです。

あと考えられるのは・・・
オークス馬が本格化してきたということでしょうか。
まあ、うちのブロウショートも阪神JF3着のあと桜花賞で圧勝してますし、
レース展開のせいかもしれませんね。

いずれにせよ秋には、このオークス馬が最大のライバルになるでしょう。
秋華賞に向けてブロウショートも万全の体制を整える必要がありそうです。

3冠は達成できませんでしたが、
秋華賞はリベンジを果たして、2冠を達成してもらいたいものです。

2004.3.08
プリンシパルSを制し、優先出走権を手にした
ぺリオンウインドがダービーに挑戦します。

1月デビューの彼の本格化はまだ先の話でしょう。
正直、勝つのは厳しいと思いますが、せせらぎ牧場にとっては
ブロウスチーム以来のダービー挑戦です。ぜひ頑張ってもらいたいものです。

やはり実績の少ないぺリオンウインドは10番人気とあまり評価されていません。
しかし、今回は勝ち負けでは無く、先につながるレースをしてもらえば十分です。

レースでは最後の直線でかなりの混戦となりましたが、
ぺリオンウインドはしぶとく粘り二馬身半差の5着でゴール。
なんとか掲示板に乗ることができました。

10番人気だったことを考えると十分な結果でしょう。
秋にはさらに成長した姿を見せてくれることを期待しています。

2004.3.12
牡馬、牝馬ともにクラシックが一段落した所で、
せせらぎ牧場が誇るマイル戦のスペシャリスト、ブロウケーキが安田記念に出走します。

阪神JF、桜花賞、マイルCSと国内マイルGTで勝利を手にしてきた彼女にとって、
ここは負けるわけにはいきません。

もちろん1番人気におされた彼女はスタート後、
いつもどうりに後方下げてのレースをします。
そして最後の直線でいつもの末脚を爆発。
危なげなく勝利を手にしました。

彼女の安定したレースぶりは、本当に安心して見ていられますね。
今年は3歳に心臓に悪いレースを繰り返す牝馬(ブロウショート)がいるので
ブロウケーキのレースを見てるとホッとします。

2004.3.16
ブロウケーキが順調に勝利を手にする中、
うちの古馬でもう一頭のGT馬であるウミカゼがどうしているかというと・・・

昨年のジャパンカップダートで、ダートの覇者エンジェルウインドの前に4着で敗れた後
一旦放牧し、3月から再始動しました。

その後、今年に入ってから米国GT3レースに出走しましたが、
結果は8着、4着、2着と勝利を手にする事はできませんでした。

彼はいまだにGT1勝しかしていません。
このままでは種牡馬入りも危ないかもしれないです。
でも徐々に着順も上がっていますし、いずれ復活しGT2勝目を上げてくれるでしょう。

昨年の米国3冠を狙っていた時の勇姿をもう一度見せてくれる事を期待しています。

2004.3.21
秋のGTシーズンが近づいてきました。

まずは、クラシックに出走する、ブロウショート、ぺリオンウインドの2頭が、
それぞれのトライアルに出走しました。

まずはダービーで4着と善戦したぺリオンウインドが
セントライト記念に出走し、半馬身差で2着に入りました。
4番人気と、それほど評価はされていませんでしたが
最後の直線では力強い競り合いを見せてくれ、成長を感じさせてくれました。

一方、ローズSに出走したブロウショートは、
春のフラワーC、桜花賞で演じてくれた圧勝劇を再現してくれました。

スタート後に好位置につけ、4コーナー辺りで加速。
直線を向いたところで先頭に立つと、あとは後続を突き放すだけ!!
4馬身差をつけての圧勝でした。
相変わらず勝つ時は豪快に勝ってくれます。
だから期待してしまうんですよね〜

次走は本番。2頭とも頑張ってね。

2004.3.26
2歳馬達が次々とデビューしていく季節です。
昨年せせらぎ牧場からは、ブロウスチームの全妹ブロウショートが
牧場の期待を背にデビューしていきました。

そして、今年もせせらぎ牧場の期待を背にデビューする牝馬がいます。
現在、マイル戦の覇者として活躍中のブロウケーキの全妹です。

ブロウケーキは新馬戦から桜花賞までの成績が5戦5勝。
この記録はせせらぎ牧場の無敗連勝記録になっています。
今年デビューする子にも当然期待してしまいます。

デビュー戦は9月3週の中山競馬場。
世間でもこの良血馬には注目しているらしく1番人気になっています。

そしてレースがスタート。
・・・
2着に敗れてしまいました・・・

まあ、全妹とはいえ全く同じ実力をもつわけではありませんよね。
それでも最後の直線では結構いい脚を見せてはくれたので、
今後の活躍に期待する事にします。

2004.4.1
牝馬クラシック最終戦。秋華賞が近づいてきました。

今年の秋華賞の注目は桜花賞馬VSオークス馬です。
コースポの記事でも一騎打ちムードが盛り上がっています。

桜花賞馬ブロウショートは前哨戦のローズSを快勝し万全の体制で臨んでいます。
一方、オークス馬の方はというと紫苑Sに出走し、何と3着に敗れています。
調子が上がりきっていなかったのでしょうか?

でも油断は出来ません。
春にもフラワーCで3着に敗れながらオークス勝ちしてますからね。
本番に強いタイプなのかもしれません。(ムラがあるだけかもしれませんが)

レース当日、人気はオークス馬を抑えてブロウショートが一番人気になっています。
前走の結果が影響しているみたいですね。

レースがスタートしました。
まずは先行争いですが、何とブロウショートが前に行きません。
中段・・・というより後方に位置どってしまいました。

どうしたのでしょう?
調子が悪かったりしてるんでしょうか?

最後の直線、いつものような強引な加速はせずに、
ジリジリと上がって行きました。
そして残り1ハロン辺りでなんとか先頭集団を捕らえ
その後は5頭による競り合いになりました。

息を呑んで見つめていましたが、
ゴール直前、なんとかブロウショートが半馬身ほど前に出てゴール。
なんとか2冠を達成してくれました。

それにしても、なぜこの馬はいきなり後方待機なんてしてしまうのでしょう?
本当にいつもいつも心臓に悪いレースをしてくれます。
勝ってくれたから良かったものの、もう少し安心して見られるようにならないものでかね?

レース内容はともかく、これで最優秀3歳牝馬は確定でしょう。
次はエリザベス女王杯。古馬達に挑戦です。

もちろん楽しみなんですけど・・・
一体どんなレースになるんでしょうね?

2004.4.6
ブロウショートの秋華賞制覇の次は、
ぺリオンウインドの菊花賞です。

GT馬へ向けてもちろん調子は万全・・・といたいところなのですが、
前哨戦として出走したセントライト記念の後、調子が下降気味となり
今秋の彼の調子は○になってしまいました。

いつもなら、調子が落ちはじめたら放牧に出しているのですが、
今回は最後のクラシック菊花賞です。
多少調子を落としていても、記念に出走させてあげる事にしました。

レース当日、ぺリオンウインドは3番人気でした。
ダービーの時の10番人気から随分と評価が上がりましたね。
これが結果にも現れてくれるといいんですが。

3000Mの長丁場の中、ぺリオンウインドは先行集団に位置してレースが進みます。
そして4コーナーから各馬がスパートをかける中、彼も必死で競り合って行きました。
しかし、体調が万全でなかったせいでしょうか、
最後の競り合いに破れ3着という結果に終わりました。

負けてはしまいましたが、デビューが遅かった彼にとって本番は来年以降です。
きっと、より成長した姿を見せてくれることでしょう。

2004.4.13
秋華賞を制し名実共に3歳女王の座についたブロウショート。
次は古馬達に挑戦となるエリザベス女王杯に出走します。

レース当日、3歳女王ブロウショートは1番人気になっていました。
どうやら古馬勢の中にGTホースはいないようですね。
これならクラシック2冠の実績のあるブロウショートの方が
評価高くてもうなずけますね。

でも、彼女のレースぶりにはいつもハラハラさせられているので、
今度も何かやらかすのではないかと少し不安もあります。
あの圧勝劇を再現してくれると一番いいんですけどね・・・
一体どうなるでしょうか?

スタート後、ブロウショートは秋華賞の時と同様に後方に位置してしまいました。
彼女はいつから追い込み馬になってしまったのでしょうか?
本当に不思議な走りをしてくれる馬ですね。

でも、秋華賞でもここから勝ってくれたので大丈夫だとは思うのですが・・・

・・・・・
・・・

何の盛り上がりも見せないままゴール・・・
なんと6着に敗れてしまいました。

最後の直線で、中段ぐらいまでは上がってくれたのですが、
先頭集団と競り合うことも無いままの敗戦でした。
頭の中に?マークが飛びかっています。
いったいこの負けっぷりはどういうことでしょう。

やはり、展開が原因なんでしょうか。
後ろから行くなんて彼女の走り方ではないですからね。
次のレースでは彼女本来の走りでもう一度あの圧勝劇を演じてもらいたいものです。

2004.4.24
マイルチャンピオンシップにせせらぎ牧場が誇るマイルの覇者、ブロウケーキが出走します。

でも、今回ブロウケーキの人気は3番人気とあまり評価されていません。
それというのも、前走のスワンステークスで、4着に敗れてしまっているのです。
どうも彼女は距離の融通があまりきかないようです。

それでも彼女のマイル戦の成績は6戦して5勝。ここは期待していいはずです。
何といっても春のマイルチャンプですしね。

彼女はいつもどうり後方に位置取り、レースを進めます。
そのまま4コーナーをまわって、
いつ自慢の末脚を爆発させてくれか楽しみに見守っていましたが・・・

なかなか前に行きません。そしてそのままゴール。
何と7着と惨敗してしまいました。

騎手に話を聞いて見ましたが、いつもの走りが出来なかったと
かなり悔しがっていました。

2歳の彼女の全妹も1勝2敗とあまり成績が良くありません。
勝ち続けるって難しいですね。

でも実力があるのは疑いないので、次走は立て直してくれると信じています。

2004.10.22
その後・・・
香港マイルにブロウケーキ、有馬記念にブロウショートが出走しましたが、
共に敗れてしまいました。

年末、引退する事になったブロウケーキが殿堂入りすることなり、
『華麗なる一族』という称号まで贈られました。

せせらぎ牧場を開設してから今年でちょうど40年になります。
思い返せば、いろいろ印象的な馬たちに恵まれました。
欧州に牧場を建設できなかったのは残念でしたが、
それでも十分、満足の行く箱庭生活が送れました。

世間では、WP7の発表もあったことですし、
非常に個性豊かだった愛馬達に感謝して、
今回のせせらぎ牧場での生活はこれで終わりにしようと思います。



〜 完 〜




前のページへ 戻る