草原の生活

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2003.3.1
なにげなくクラブ所有の馬の成績を確認していたら、驚く成績を残している馬がいました。
4歳になる牡馬が何とGT勝ちをしているのです。
現在自分で所有している馬は重賞どころかオープン戦で勝利した馬もいないのに・・・

その馬のデビューは2歳の8月。
2歳時は6戦1勝と目立った活躍はしていませんでしたが、
3歳になると500万下、若草S、京都新聞杯と3連勝しダービーに駒を進めます。
ダービーは惜しくも2着でしたが、秋にはセントライト記念、菊花賞と連勝し、
GT馬となっていました。
4歳になった今年も勢いは止まらないみたいで、天皇賞(春)でGT2勝目を上げています。

なぜ私はこの馬を所有していないのでしょう?
間違いなくせせらぎ牧場で生産した馬なのです。
たぶん年末の牧場長のコメントを聞き逃していたんでしょうね。
まあ、こだちクラブの名声が上がったから、いい事にしましょう。

そういえば、以前にも同じような事があって悔しい思いをした気がします。
全然成長してませんね・・・(馬主として)

2003.3.2
年末、欧州のある牧場から連絡がありました。
せせらぎ牧場の代表種牡馬であるブロウペガサスを一年貸してほしいと言うのです。
少しビックリしましたけど、もちろんOKし、リース契約を結びました。

ブロウペガサスはテールブロウ系の代表種牡馬でもあります。
これでブロウペガサスの産駒が活躍したら、欧州で種牡馬入りが出来るかもしれません。
もしそうなったらテールブロウの子孫が世界中で活躍することも、
近い将来実現するかもしれないですね!!
夢は果てしなく膨らんで行きます。

どうなるかは分かりませんが、まずはいい産駒が生まれる事を期待しましょう。
頑張って来てね。ブロウペガサス。
(何頭ぐらい種付けさせてもらえるのかな〜)

2003.3.3
せせらぎ牧場は、フリーウインド、キタイノカゼという2頭のヒシアマゾン産駒の牝馬から
始まり、ヒシアマゾンの牝系の発展を目標にがんばっています。

時が流れ、今は彼女たちの子孫が頑張ってくれています。
フリーウインドの子孫にはシルフィウインドを筆頭に、フィーウインド、
コールドウインドなどの牝馬たちが活躍してくれました。

一方、キタイノカゼの子孫には活躍してくれる牝馬がまだ誕生してくれません。
皆、条件戦を卒業することが出来ないまま引退して行きました。
(牡馬だったら菊花賞を勝ったソヨカゼがいたんですけどね・・・)

しかし遂にオープン戦を勝ってくれた牝馬が、キタイノカゼの子孫から登場しました。
彼女のデビュー戦は12月。2番人気でしたが見事に初戦を勝利。
続く500万下では5着、4着と足踏みをしたものの3戦目で勝利し、
オープン戦の忘れな草賞に挑戦しました。

キタイノカゼ直系の牝馬として初のオープン勝ちの期待がかかっていましたが、
結果は3馬身はなされての2着でした。やっぱりオープン戦は厳しいと思っていたら、
騎手が彼女には芝は合わないかもしれないと言ってくれました。
苦手な馬場で2着をとれるのであれば、ダートならオープン戦でも勝てるんじゃないですか?

期待を膨らませながら、ダートのオープン戦の端午Sに出走しました。
4番人気とあまり人気は在りませんでしたが、最後の直線で鋭い差し足を見せて、
3馬身差で圧勝しました。

レース後、彼女の調子が落ちたので放牧に出てもらいました。
放牧明けは遂に重賞に挑戦です。
強い勝ち方だったので重賞でも十分通用すると思います。ワクワクしてきますね。

2003.3.4
キタイノカゼの子孫で初のオープン勝ちした牝馬として期待がかかっている
ヤスラギノカゼが初重賞に挑みます。

放牧明け初戦、出走するのは地方交流戦のブリーダーズGC(GU)です。
前走のオープン戦で圧勝しているためか2番人気になっています。

スタート後、3番手と好位置につけそのまま最終コーナーへ。
最後の直線では、いい伸びを見せ一度は先頭にたちましたが、
ゴール前で1番人気につかまり惜しい2着でした。
しかし重賞でも十分活躍できそうです。

2戦目は地方GTのダービーグランプリに挑戦する事にしました。
重賞勝ちもまだないのでGTは厳しいかもしれませんが、GUでも好走してくれたので、
かなり期待も高まっています。
レース当日、ヤスラギノカゼは2番人気に押されていました。
もしかして本当に期待できるかもしれません。

作戦では先行を指示しましたが、スタート後、好位置につける事は出来ず
後方からのレースになってしまいました。
その後も前との差は広がり4コーナーを回る時には最後方になってしまいました。
やはりGTの壁は高いのでしょうか?

しかし最後の直線では徐々に先頭との差を詰めて行きます。
そして最後2ハロンからは素晴らしい脚を見せ前の馬を次々抜き去って行きます。
結局勝利する事は出来ませんでしたが、結果は3着。
十分、満足の行くレースでした。

負けたとはいえGTで惜しい3着。しかもかなりの見せ場を作ってくれました。
ヤスラギノカゼは3歳、まだまだこれからです。
今回の走りを見る限りGT勝ちだって、夢ではなさそうな気がしてきました。

2003.3.5
ヤスラギノカゼは調子が落ちたので放牧に出しました。
放牧明け、4歳になったヤスラギノカゼ。
とりあえず今年の目標は重賞勝ちです。もちろんGTも期待しています。

まず初戦はTCK女王杯(地方GV)に出走します。
1番人気になっています。初戦でいきなり重賞制覇できるかもしれません。

先行策を取ったのですが前に行く事が出来ずまた後ろからのレースとなってしまいました。
しかし最後の直線でまた素晴らしい脚を見せてくれ先頭を捕らえた所でゴール。
写真判定の結果クビ差で勝利。重賞制覇の目標をいきなり達成してくれました。
次の目標はGT制覇ですね。

次はフェブラリーS(GT)に出走しました。
7番人気とあまり人気が在りません。結果も6着と完全に力負けした感じでした。
やはり中央GTは難しいのでしょうか?
しかしレース後に確認してみるとまた調子を落としてしまっていました。

彼女はなかなか好調子を維持してくれないです。体質が弱いのでしょうか。
仕方ないのでまた放牧に出すことにしました。

2003.3.6
4月になり今年もせせらぎ牧場で幼駒の出産が始まりました。

現役時代、坂に泣き十分な成績が残せなかったフィーウインドが牝馬を出産したのですが、
この子の出産に立ち会った牧場長がこんな事を言っていました。

「フィーウインドの子が生まれた時、夜空に星が駆けたんです。
とっさに「元気に育ちますように」と星に願いをかけましたよ。」

これって有名な流星イベントですよね。恥ずかしながら私はこのイベントを初めてみました。
(WP5では見る事がなく終わってしまっていたんです・・・)

しかも牝馬です。せせらぎ牧場の未来も、かなり明るい感じがします。
元気に育って、母の無念をぜひ晴らしてもらいたいですね。

ただ、ひとつだけ怖い事があります。
今回、エースイベント、スターホースイベントとイベントが発生した馬が皆
坂が弱かったんですよね。この子の母のフィーウインドもそうでした。
流星イベントが起きたこの子だけはそんな事にならないでほしいと祈るような気持ちです。

でも、やはりデビューが待ちどうしいですね。
どんな活躍をしてくれるのかな〜。

2003.3.7
昨年、ブロウペガサスは海外で種付けを行いました。
今年、彼の産駒が6頭誕生しました。そのうち牡馬は4頭です。

彼らのなかで最高の評価額は1億1600万円、
その他の子もみな5000万以上の評価がされています。
どうやら、いい繁殖牝馬に種付けさせてもらえたようです。

なんとか活躍をして種牡馬入りを果たしてほしいものです。
そうすれば欧州にテールブロウ系が根付いてくれるかもしれないですからね。
物凄く楽しみですね〜。

もしかしたらトレーニングセールで日本に来る可能性もあるんでしょうか?
少し面白いですけど、せっかくだから欧州で走ってほしいな。

2003.3.8
コールドウインドが引退してから長い間、条件戦を勝ちあがる競走馬を、
せせらぎ牧場から送り出すことが出来ないでいましたが、
最近のせせらぎ牧場は、この長い冬の時代から抜け出せそうな感じになって来ました。

流星イベントの産駒(本当にデビューが待ちどうしい!!)が生まれた事もそうなのですが、
現在所有している現役馬の中からも条件戦を無事に勝ちあがり、
GT勝利を目指す馬達が何頭か出てきたのです。

まずは、カゼ軍団の救世主として期待されているヤスラギノカゼ。
彼女は既に重賞勝利を果たしGTでも好走してくれています。
ただ彼女は相変わらず体調の維持が難しく、フェブラリーS後の放牧後、1戦しただけで
また体調を崩し、再び放牧に出てしまいました。
ウ〜ン、いったいいつになったらヤスラギノカゼは万全の体制でGTに挑戦できるんでしょう?

2頭目はデビュー、2戦目と2連勝した牝馬です。
これはクラシック候補かもしれないと期待して、
桜花賞のステップであるフラワーCに出走しましたが結果は9着と惨敗でした。
どうやら彼女はダート馬だったみたいです。
仕方がないのでクラシックを断念し、ダートの地方重賞であるマリーンCに出走、
結果は差のない2着でした。やはりダートだと力を出してくれるみたいです。
彼女には、ダート3冠路線を目指してもらうことにしましょう。

もう一頭、シルフィウインドの産駒で6歳になる牡馬がいます。
彼は晩成だったらしく条件戦を卒業できたのは5歳の秋でした。
その後重賞に挑戦を続け、4戦目に地方重賞を勝ちました。
年が明け、今年はもちろんGT制覇が目標となっています。
まず初戦はダービー卿CTに出走、結果は2着。
できれば、今年初戦を勝利で飾りたかったのですが、放牧明けなので仕方ないかもしれません。
次は安田記念に向けて京王杯に出走する予定です。

この外にも、もうすぐ条件戦を卒業しそうな準オープン馬たちもいるので、
この先、楽しみが広がっていきそうな予感がしています。

2003.3.9
デビューから2連勝した3歳の牝馬がダート3冠に挑みます。

まずはユニコーンS(GV)です。
前走は8番人気でしたが、好走したおかげか、彼女は4番人気になっています。

レースでは快調なペースで逃げて行きます。
最後の直線でも後続をなかなか寄せ付けず、最初の1冠を制覇できるかと思ったんですが、
ゴール前で凄い脚を見せた1頭に差されて結果は2着。
ダート3冠の初戦を飾る事は出来ませんでした

気を取り直して2戦目、ジャパンダートダービーです。
なんと初GTにもかかわらず1番人気になっています。
もしかして期待してもいいのでしょうか?

レースはいつものように先頭に立ちます。
しかし最後の直線でジリジリと後続に詰め寄られ、
ラスト1ハロンのところで捕まってしまい、結果は3馬身差の4着でした。

ダート3冠の最後のレース、ダービーグランプリです。
2番人気と評価されていましたが、結果は3着でした。

やはり簡単にGTはとれないですね。
でも彼女はまだ3歳、まだまだこれからです。

2003.3.10
シルフィウインドの産駒で6歳になる牡馬もGTに挑戦します。
彼の距離適正はマイルなので目標は安田記念、マイルCS、フェブラリーSになるでしょうか?

まずは安田記念に向けてステップとして京王杯SC(GU)に出走しました。
スタート後、3番手と好位置に付けレースを進めましたが、
最後の直線ではそれほど伸びず4着に終わってしまいました。

次は目標の一つである安田記念です。
もちろん期待はしていますが、
ステップレースで勝てなかったのでGTでは厳しい気がします。

やはりレースではいい位置を取ったものの、
ゴール前での伸びが足りずに、また4着でした。

とりあえず秋の目標に備えて放牧に出てもらいました。
今回は力が足りない感じでしたが、6歳でも彼は晩成馬です。
秋までに上積みがあることを期待しましょう。

2003.3.11
秋になり今年も2歳馬がデビューして行きます。
そんな中、デビューからいきなり2連勝した馬がいました。

彼はブロウペガサス産駒の牡馬で、名前はマロンブロウ。
3戦目、デイリー杯2歳Sでは調子が落ちていたせいもあり、
敗れてしまいましたが、来年の活躍が楽しみな一頭です。

春の敗戦の雪辱を晴らすべく、マイルCSを目指している6歳の牡馬ですが、
このような予定を組んでみました。

京王杯オータムH→富士S→マイルCS

まずは、前哨戦に望みましたが、2戦とも1番人気に押されながら、
あと一歩及ばず2着に終わってしまいました
前哨戦に勝てないようではGTを勝つことは難しいと思いましたが、
予定どうりマイルCSには出走する事にしました。

やはり6番人気とあまり評価は高くありません。
でも予想以上の粘りを見せてくれ、GTでも3着に入ってくれました。

2003.3.12
ブロウペガサス産駒でデビューから2連勝したマロンブロウがクラシック戦線に挑みます。

まずは皐月賞を見据えスプリングS(GU)に出走します。
レースでは後方に待機し4コーナー辺りから差を詰めて行きます。
最後の直線では父ゆずりの素晴らしい差し脚を披露してくれました。
ラスト1ハロンのところで先頭を捕らえるとそのままゴール。
文句ない走りです。本番でも相当期待出来そうな感じです。

彼の距離適正はどうやら万能(短)のようなので皐月賞の後は、ダービーではなく
NHKマイルに行った方がいいかもしれない。
彼の勝利に喜びながらそんな風にこの先の予定を立てていた時、
騎手から思ってもいない言葉が飛び出してきました。

「マロンブロウは明らかにダート向きなのに底力だけで勝ってしまいましたね。」

は?ダート向き?
チ、チョットまってよ。
だってマロンブロウのこれまでの成績は4戦3勝で全部芝のレースなんだよ。
それなのに本当にダート向きなの???
それでスプリングS(GU)に勝っちゃったの???

少し混乱しています。
クラシックに向かない事を悔しく思うべきなのでしょうか、
それとも苦手なレースのはずなのに重賞勝ちしてしまう底力を喜ぶべきなのでしょうか?

苦手とわかってしまった以上、芝のレースを走らせるのには抵抗があります。
とりあえず、皐月賞は回避することにして、3歳ダートGTである、
ジャパンダートダービーを目指す事にします。

でもやっぱりクラシックに挑戦してみたかったな〜
気分的にも凄く盛り上がっていたのに・・・

2003.3.13
ダート3冠に挑み、好走はしたものの力及ばず涙を呑んだ牝馬、
ハワイアンウインドも4歳になりました。
今年の目標はもちろんGT制覇でしょう。まずはフェブラリーSを目指します。

前哨戦としてガーネットS(GV)に出走しましたが、
写真判定の末、惜しくも敗れてしまいました。
あまり幸先よくありません。こんな事でGTは大丈夫でしょうか?

すんだ事に悔やんでも仕方ないので、気を取り直してフェブラリーSに向かいます。
しかしGVに勝てない彼女にGTはやはり厳しかったみたいです。
6番人気と評価も低く、レース結果も2馬身差をつけられての4着と惨敗してしまいました。
彼女にはGT制覇は高すぎる目標だったのでしょうか?

しかしその後、彼女はGV、GUに出走し、見事に2連勝を勝ち取りました。
やっぱり実力はあるじゃないですか、見限るにはまだまだ早すぎるようです。
こうなったら、もう一度GTに挑戦しようじゃありませんか!!

さて、どこを狙いましょうか?
適正を考えると、帝王賞、ジャパンカップダート辺りでしょうか?
とりあえず、ハワイアンウインドは秋の帝王賞に向けて万全の体制を取るべく、
せせらぎ牧場に放牧に出しました。

2003.3.14
ダート馬なのにもかかわらず、クラシックのステップレースを勝ってしまった、
マロンブロウが本来の路線であるダートに戻ります。

狙うはダート3冠です。
まずはユニコーンS。マロンブロウは放牧明けでまだ本調子ではありませんでしたが、
素晴らしい差し脚で、初のダート戦を難なく勝利しました。

続いてジャパンダートダービーです。
1番人気に押されています。久しぶりにせせらぎ牧場からGT馬が誕生するかもしれません。

しかし最後の直線では力強い差し脚を見せ先頭に迫って行ったのですが、
ラスト1ハロンのところで突然、失速してしまい、惨敗してしまいました。
万能(短)に2000Mは長すぎたのでしょうか?

さて次はどうしましょう。
元々はダービーグランプリを目指す予定でしたが、ここも距離が長そうです。
南部杯は既にハワイアンウインドが出走予定ですし・・・
ここはJBCスプリントですかね。
調子も少し落ちてしまったし、次走がJBCスプリントなら放牧にでる余裕もあります。

いま所有している馬たちの中でGTに一番近いのはマロンブロウのような気がしています。
久しぶりのGT制覇が楽しみです。頑張ってね〜。

2003.3.15
せせらぎ牧場に数年ぶりのGT勝利をもたらすべく頑張っている馬たちの中の1頭で、
地方GTの帝王賞に挑戦予定のハワイアンウインドが放牧から帰って来ました。

まずは前哨戦として、地方重賞(GU)に出走しました。
ここはあくまでも前哨戦、軽く勝ってほしいところでしたが、
1番人気に押されながらも、レースでは写真判定の末、無念の2着。
どうも後一歩のところで勝負弱いですね。

気を取り直して本番の帝王賞へ向かおうとしたのですが、
何と除外されてしまいました。重賞2勝もしてるのに・・・
地方GTは中央からの出走枠が少ないのでどうしても除外されやすいです。
前哨戦に勝っていたら出走できたかもしれませんね。(悔しい〜)

泣く泣く武蔵野ステークスに進みましたが、ここでも写真判定。
しかも、またしても2着でした。

やはり彼女はGTを勝ち取るほどの力は無いのでしょうか?
あきらめて重賞路線に進んだほうがいいかもしれないですね。

2003.3.16
せせらぎ牧場に数年ぶりになる嬉しいニュースが舞い込んできました。
コールドウインド以降、ぱったり途絶えていたGT勝ちを、
せせらぎ牧場が生産した馬が成し遂げてくれたのです。

この久しぶりのGT勝ちを成し遂げてくれたのは、
ダート馬ながら芝重賞勝ちをおさめたマロンブロウでも、
カゼ軍団の救世主であるヤスラギノカゼでも、
ダートで頑張っているハワイアンウインドでも
マイル路線のシルフィウインド産駒の晩成馬でもありませんでした。
(この馬たちの誰かがきっとGTを取ってくれると思っていたんですけどね)

G1制覇を成し遂げてくれた馬の名前はシャドーウインド。
シルフィウインド産駒で5歳になる牡馬が天皇賞(秋)を見事に制してくれました。

彼が条件戦を卒業したのは今年の3月でした。
その後GVを2戦したのですが、結果は2着と4着。
この時にはGTに挑戦できるとは思っていませんでした。

しかし放牧をはさんで出走したオールカマー(GU)で写真判定ながら重賞勝ちを収めました。
ぎりぎりの勝ちだったのでGTを勝てるかは微妙だなと思ったのですが、
思い切って天皇賞(秋)に挑戦する事にしました。

レースはゴール前で激しい叩き合いになりました。
シャドーウインドは2番手にいましたがゴール寸前でなんとか先頭に追いつき、
またしても写真判定の末、ハナ差で勝利を手にする事が出来ました。

次はジャパンカップに出走させたいのですが、
疲労が結構たまっているので放牧に出すべきかどうか迷っています。
怪我をしたらかわいそうなのでやはり放牧に出すべきですかね。

いや〜、それにしても長い冬の時代をやっと抜け出す事が出来ました。
本当に長かったな〜。

2003.3.17
せせらぎ牧場が数年ぶりのGT勝利の喜びを味わった翌週、
今度は、いま最も期待している1頭がGTに挑みます。

ダート馬でありながら芝重賞(GU)に出走して危なげなく勝利を手にしてしまった、
マロンブロウが、地方GTであるJBCスプリントに出走します。

ダート戦で距離も1200Mと距離適正が万能(短)のマロンブロウには、
このレース死角が無いような気がします。強気すぎるでしょうか?
でもダート馬ながらGUに勝ってしまうような馬ですよ。
どうしたって期待してしまいますよね。

レースはいつもどうり後方から進め4コーナー辺りで仕掛けます。
ラスト2ハロンで先頭に追いつくと、並ぶまもなく抜き去って、そのままゴール。
期待どうり完璧なレース運びを見せ、危なげなくGT制覇を成し遂げてしまいました。

これで2週連続のGT制覇です。
いい事って続くもんですね。

2003.3.19
年末、頑張ってくれていた所有馬達が引退してゆきます。

せせらぎ牧場においてカゼを冠する牝馬たちの中で初の重賞制覇を成し遂げてくれた、
ヤスラギノカゼ。通算成績は17戦4勝でした。
これからは繁殖牝馬として頑張ってね。GT勝ちできる産駒を生んでくれる事を期待します。
ウインド軍団に負けるな!!

シルフィーウインド産駒でマイル戦線で頑張ってくれていたの牡馬も引退です。
頑張ってくれましたが残念ながらGTを制覇する事は出来ず、
結局、種牡馬にはなる事は出来ませんでした。
でも、これからは弟のシャドーウインドが頑張ってくれると思います。
既にGT勝ちもしていますしね。

果敢にダートGTに挑戦し続けたハワイアンウインドも今年で引退する事になりました。
彼女もGT勝ちは出来ませんでしたが、彼女の子供たちに期待する事にしましょう。

さて、去っていく馬たちの後から、
新しく競走馬としてこの世界に飛び込んでくる馬たちがいます。

今年は、せせらぎ牧場の期待を一身に背負う一頭の馬がデビューする予定なのです。
あの流星イベントを発生させ、牧場長には超大物の風格がありますとまで言わせた牝馬、
エンジェルウインドが競走馬として登録されました。

さあ、いったいどれほどの走り、どれほどの活躍を見せてくれるのでしょうか?

2003.3.20
さて、年が明けました。今年の春の予定立ててみようと思います。
何といっても、今はせせらぎ牧場が誇る2頭のGT馬がいます。
当然、GT2勝目を目指して頑張ってもらいましょう。
やっぱりGT級がいると予定を立てるのも楽しいですね。

まずは去年の天皇賞(秋)を制したシャドーウインド。
彼は距離適正:万能(中)馬場適性:芝です。
なので狙いどころは安田記念、宝塚記念あたりでしょうか?
こんな予定を立ててみました。

4月1週、ダービー卿CT(GV、芝1600)
5月1週、天皇賞(春)(GT、芝3200)
6月1週、安田記念(GT、芝1600)
6月4週、宝塚記念(GT、芝2200)

2戦目の天皇賞(春)は距離が長いのは分かっているのですが・・・
天皇賞の春秋連覇に挑戦したくなったんです。
(同じ年に勝たないと春秋連覇とは言わないんでしたっけ?)

次はダート馬なのに芝重賞を楽に勝利してしまった非常識な馬、マロンブロウ。
彼の距離適正は万能(短)なのでフェブラリーSが距離的にちょうどよいのですが、
残念な事に、2月4週までには体調が回復しそうにありません。
彼には海外遠征に行ってもらおうと思います。もちろんダート馬なので行くのはアメリカです。

4月3週、カーターH(米ダート1400)
5月5週、メトロポリタンH(米ダート1600)
6月3週、スティーブフォスターH(米ダート1800)

ハンデ戦ばっかりですね。
既に日本の重賞で3勝しているので斤量がきつくならないかがチョット心配です。
でも他にいいレースが見当たらないしな〜。

2003.3.21
せせらぎ牧場はヒシアマゾンの牝系の発展を第一の目標としていますが、
それ以外にもゲームを進めて行く上で気をつけている事があります。
それは零細系統の絶滅を防ぐ事です。

ゲーム序盤はあまり気にしてなかったのですが、
気がついたらハンプトン系が絶滅してしまったのです。
この事は、後で年表をみて知ったのですが、
あまりにも簡単に、系統が消滅してしまうのを見て、愕然としました。
それ以来、零細血統の血を絶やさないように気をつけています。

以前も絶滅の危機に立たされていたノーザンテースト系の競走馬を
種牡馬にした事がありました。

馬主としてあまり実力がないので零細血統を存続させるので精一杯で、
繁栄させることまでは出来ないでいますけどね。
(ノーザンテースト系もいまだに零細血統のままです・・・)

数年前、ある血統最後の種牡馬が23歳を迎えてしまいました。
その系統はサンデーサイレンス系です。
この血統も日本にしかなくこのままだと絶滅してしまいます。
その年、サンデーサイレンス系とニックスが成立する系統の牝馬を数頭購入し、
牡馬の産駒が生まれる事を期待して、その最後の種牡馬と種付けを行いました。

翌年、数頭の牡馬が生まれたのですが、その時に生まれた幼駒がまだ1歳の時に、
別のサンデーサイレンス系の馬が種牡馬入りしてしまったので、
せせらぎ牧場のサンデーサイレンス系幼駒を無理に所有する必要がなくなってしまいました。
(ヒシアマゾンの直系でもないですし・・・)

仕方がないので、せせらぎ牧場産の幼駒達にはクラブへ行ってもらおうと思っていました。
(この時はあまり実力には期待はしてなかったんです。自分の配合に自信がないので・・・)

しかし牧場長のコメントを聞くと結構期待出来そうな牡馬が2頭いたので、
彼らは、自分で所有する事にしました。
その2頭の牡馬が思った以上に活躍をしてくれ、3歳時には2頭とも重賞勝ちしてしまいました。
4歳になった今年はGTに挑戦しようと思っています。

この2頭がGT勝ちするほどの実力を持っていてくれたら、
せせらぎ牧場が、始めて零細血統を繁栄させる事に成功するかもしれません。
GTに挑戦する時が楽しみです。ヒシアマゾンの直系ではありませんが期待しています。

ノーザンテースト系を繁栄させることもあきらめたわけではないんですけどね。
いったい、いつになる事やら・・・

2003.3.22
春になり、せせらぎ牧場が誇る2頭のGT馬が始動します。

まずは天皇賞春・秋連覇を目指すシャドーウインドがダービー卿CTに出走します。
まだ本調子ではないのですが、ここは前哨戦なのでかまわないでしょう。

結果は6着と惨敗。確かに本調子ではなかったのですが、ここまで負けるなんて・・・
確認して見ると背負った斤量がなんと60キロ。それは重すぎですね。
さらに確認するとダービー卿CTってハンデ戦なんですね
(ちゃんと確認するべきだった・・・)

すんだ事は仕方ないので次に期待しましょう。
次は目標の天皇賞(春)です。
距離適正が万能(中)の彼には長すぎる距離だとは思うのですが、
盾の連覇には挑戦するだけの価値はありますよね。

レースでシャドーウインドは予想以上の伸びを見せてくれました。
4コーナーあたり、そろそろ失速してしまうかもしれないと思っていた馬主の心配をよそに
一気に先頭との差を詰めていき、最後の直線に入るところで先頭に立ってしまいました。
しかも後続との差がジリジリ開いていきます。

こうなると心配していたはずの馬主も興奮してきます。
もしかしたら勝てるかもしれません。

しかしやはり距離が長いのか、残り2ハロンのところで、後続が詰めてきました。
結局ゴール前で抜かれ3着でしたが、最後までいい粘りを見せてくれました。
春秋連覇とはいかなかったけど、いいレースでした。
次走は適距離の安田記念の予定です。ここでGT2勝目を取る事を期待しています。

一方、海外遠征にいったマロンブロウですが、
海外へ輸送した週にいきなり体調を崩していまい、
海外第一戦のカーターHは8着と惨敗。その後も調子が上がりそうもないので帰国し、
放牧に出てもらいました。
相変わらず体調管理って難しいですね。
(最大の敵かも・・・)

2003.3.23
せせらぎ牧場が誇るGT馬のうちマロンブロウが放牧に出てしまったので、
春のGT戦線はもう一頭のGT馬シャドーウインドに牧場の注目があつまります。

6月、安田記念でシャドーウインドがGT2勝目に挑戦します。
前走、天皇賞(春)で負けているためか1番人気にはなれませんでしたが、
3番人気と上位の評価は受けています。

しかしレースでは先行策を取ったにもかかわらず、
前に出る事が出来ずに最後方になってしまいました。
最後の直線で、何頭かは抜いたものの6着と惨敗してしまいました。

シャドーウインドの距離適性は万能(中)ですが、
マイラーの中ではスピードが足りないのでしょうか?
それなら宝塚記念に期待しようと思ったのですが、
レース後、調子が下降気味になってきたため、宝塚は断念する事にしました。

GT2勝目はマロンブロウと共に秋に期待する事にしましょう。

2003.3.24
秋になりました。
シャドーウインド、マロンブロウも放牧から戻り、GT2勝目に向けて始動します。

前哨戦としてシャドーウインドはオールカマー(GU)、
マロンブロウは日本テレビ杯(地方GU)に出走し、2頭とも快勝。
準備は万全です。いよいよ本番に向かいます。

シャドーウインドは去年、勝利している天皇賞(秋)に向かいます。
人気も1番人気になっていて、連覇を期待しての出走となりました。

シャドーウインドは好位置につけ、最後の直線でもいい伸びをみせたのですが、
それ以上に強い走りをしたマル外がいたせいで2着に終わってしまいました。
このマル外も次走はジャパンカップに出てきそうです。そこでリベンジを果たしたいものです。

一方、マロンブロウはBCスプリントに挑戦しました。
さすがに世界でも最高峰のレースです。
マロンブロウも頑張ってはくれたのですが結果は13着と惨敗してしまいました。
やっぱり地方GTとは比べ物になりませんね(当たり前か・・・)

それにしてもなかなかGT2勝目を取る事ができませんね。

2003.3.25
新馬戦が始まり2歳馬達が続々デビューしていきます。
流星イベントが起きた注目のエンジェルウインドは年末デビューとなりそうです。
楽しみ〜。

当然ですが海外でも新馬がデビューしています。
普段海外の競走馬たちには興味がないのですが、今年は違います。
欧州でブロウペガサスの産駒たちがデビューしているのです。
数年前、ブロウペガサスが欧州の牧場とリース契約をした時に生まれた産駒たちです。

その年に生まれた産駒は全部で6頭でしたが、
1頭はマル外として日本でデビューする事になったため、
欧州では5頭のブロウペガサス産駒がデビューする事になります。

11月時点では3頭がデビューしていて、既に3頭共に初勝利をあげました。
重賞勝ちはまだのようですが、ぜひGTを制する馬が出てきてほしいものです。
そして欧州初のテールブロウ系の種牡馬が誕生する事を期待します。

2003.3.26
せせらぎ牧場の歴史の中で、ただ一頭、称号を手にしたシルフィウインドも、
数年前に繁殖牝馬を引退しました。

彼女は、坂を苦手としながらも海外GTを制したコールドウインド、
5歳の秋に天皇賞(秋)を制し、今も現役でGT2勝目を目指しているシャドーウインド
など、せせらぎ牧場を代表する産駒達を産んでくれました。

そして今、所有している馬の中に5歳になるシルフィウインド最後の産駒がいます。
彼女の名前はフローラルウインド。
彼女は3月デビューと晩成だったため気長に本格化するのを待っていたのですが、
今年になってどうやら本格化してきたようです。

5歳になってから3連勝で条件戦を勝ちあがり、オープン馬となりました。
初のオープン戦では2着にやぶれたものの、次に出走したステイヤーズS(GU)では、
2着に1.6秒の大差で圧勝しました。
しかも日本レコードタイムを叩きだしての勝利でした。

そういえば彼女の母であるシルフィウインドも芝の1800、2200、2500で
日本レコードを出していましたね。この記録はいまだ抜かれていないです。

来年はGTに挑戦する予定です。
シルフィウインド最後の産駒として、コールドウインド、シャドーウインドに続いて
ほしいものです。

2003.3.27
天皇賞(秋)で2着と連覇を果たせなかったシャドーウインドが雪辱に燃え、
ジャパンカップに出走します。

さすがに1番人気にはなれず3番人気でしたが驚いた事にシャドーウインドより上位人気
の馬は天皇賞(秋)の勝ち馬ではありませんでした。

1番人気は外国馬で既に海外GT4勝している4歳馬、
2番人気は3歳で今年のクラシックで何と3冠に輝いている牡馬です。
天皇賞(秋)の勝ち馬は5番人気でした。
さすがジャパンカップ、レベルが高いですね。

これだけのメンバーが揃うと、さすがに強気にはなれません。
なんとか見せ場ぐらいは作ってほしいところですが・・・

レースは大混戦となりました。
ゴール前で7頭が入り乱れての叩き合いとなり、
そのまま団子状態でゴールに駆け込んで行きました。
シャドーウインドもこの叩き合いの中でかなり粘ったのですが、結果は半馬身差で5着でした。

1着は3冠馬が手にし、GT4勝目を上げました。
2着には9番人気のマル外、3着に1番人気の外国馬、
4着には天皇賞(秋)の勝ち馬がはいっていました。

シャドーウインドは天皇賞(秋)の雪辱果たすことも、
GT2勝目を手にする事も出来ませんでしたが、5着とはいえ着差はたったの半馬身です。
十分逆転する余地はありますよね。
外国馬はともかく残りの馬たちはきっと有馬記念に出て来るでしょう。
絶対勝つとはいえないですが、そこで再度挑戦したいと思います。

2003.3.28
待ちに待った馬がとうとうデビューを迎えました。
私のウイニングポスト史の中で始めて流星イベントが発生した牝馬、
エンジェルウインドです。

彼女のデビュー戦はダート1400Mです。
当然の事ながら1番人気になっています。
さすがに注目度も高いですね。
レースの結果は期待どうり圧勝でした。

彼女の母は坂が苦手なため現役時代に満足の行く成績が残せなかったフィーウインドです。
母の念願だったGTをぜひ取ってもらいたいものです。
エンジェルウインドならきっとやってくれると思います。

さて、一つ気になっている事があります。
このデビュー戦はダート戦でしたが、
彼女に芝の適性はあるのでしょうか?

もし芝の適性があれば念願のクラシック戦線が目標になります。
彼女だったら3冠だって夢じゃない気がするんですよね。

とりあえず2戦目はダートを選びますが、
3戦目はクラシックのステップレースに出走するので、そこで適性は分かると思います。

ぜひ芝適性があってほしいものですね。クラシックに挑戦したい〜。
(でもデビュー戦がダートの場合はダート馬であることが多いんだよな〜)

2003.3.29
年末、有馬記念がやってきました。
今年の有馬記念もかなりのメンバーが集まってきています。
嬉しい事にその中の上位人気の一頭にうちのシャドーウインドもいます。

上位人気馬を紹介しましょう。
1番人気は今年、クラシック3冠とジャパンカップを制している3歳牡馬
2番人気は、秋華賞、エリザベス女王杯とGTを連勝している3歳牝馬
3番人気はジャパンカップで2着になった4歳牡馬
4番人気は昨年の天皇賞(秋)を制しているシャドーウインド
5番人気は今年の天皇賞(秋)を制している5歳牡馬

やはりグランプリ、豪華なメンバーが揃いました。
シャドーウインドはどこまで頑張れるでしょうか?

スタート後シャドーウインドは3番手と好位置につけレースを進めます。
4コーナーに差しかかった辺りで仕掛け最後の直線に出る時には先頭に踊り出ました。

しかしライバルたちもやすやすと行かせてはくれません。
2頭が1馬身あとにぴったりとつけて来ました。
確認すると、3冠馬と今年の天皇賞(秋)の勝ち馬です。
その後方にはジャパンカップで2着となった4歳馬も粘っています。

残り2ハロンのところでジャパンカップで2着となった4歳馬は失速して行きましたが、
他の2頭はジリジリ差を詰めてきます。半馬身差まで詰寄られました。

残り1ハロン、今年の天皇賞(秋)の勝ち馬の伸びがここで止まりました。
しかし3冠馬はシャドーウインドと遂に並び、あとは2頭の激しい叩き合いとなりました。

2頭並んでゴール。写真判定となりました。
食い入るようにVTRを見ていましたが、結果は3冠馬の勝利。
シャドーウインドはハナ差の2着でした。

ここまで熱くなったレースは久しぶりです。
負けてしまいましたが、シャドーウインドの活躍には大満足です。
彼は晩成なのできっと来年も活躍してくれるでしょう。
来年こそは3冠馬に勝とうね。

2003.3.30
年末になりました。
うちの所有馬のマロンブロウが今年で引退する事になりました。

彼はダート馬でありながら、芝の重賞に勝つなど、
かなりの素質を持っていましたが、体調が安定せず、
なかなか万全の体制でGTに望めませんでした。

結果、彼は地方GT1つしかGT勝ちがなく、
種牡馬になる事は出来ませんでした。
期待も大きかっただけに非常に残念です。

他にクラシック3冠、ジャパンカップ、有馬記念を制した3歳馬も引退しました。
来年、シャドーウインドとの対決を楽しみにしていただけに少し残念です。
勝ち逃げされてしまいましたね。





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